東京ヘリポートにスタンバイする
報道ヘリコプターその3

朝日航洋株式会社
シコルスキーS62で富士山山頂へ気象観測用レーダーを輸送したことでも有名で、
創立から半世紀以上、言わずと知れた、ヘリコプター使用事業会社の
リーディングカンパニーである。
元々西武グループであったが、現在はトヨタ自動車の資本下で東京ヘリポートの
ある新木場に本社機能を置いている。

関東地区ではTBS、日本テレビ、フジテレビと
三大テレビ局の報道ヘリコプターを受託している。

一昔前は芝浦ヘリポートにも小型双発機(AS355FやMD900)
をスタンバイさせていた。
現在は周辺の再開発化で高層マンションに囲まれる形となり、
安全面からも東京ヘリポートに集約されているようである。

一時期報道取材の無秩序な報道合戦で取材ヘリ同士の空中衝突
という痛ましい事故が多発した。残念ながら朝日航洋も当事者と
なってしまった。

以降事故防止対策として日本新聞協会編集委員会が決めた
「航空取材に関する方針」による下記対策が講じられることとなり、
事故は減少している。

・蛍光色のストライプ、白色閃光灯(ストロボライト)装備、ローターブレード上面に
 高視認性塗装を実施等による機体の視認性の改善。
・機長1名での運行はNGとされコパイまたは見張り要員の同乗。
・右回りにて飛行すること。
・航空機相互間通話用周波数122.6MHz聴取および自機の位置
 及び行動等の情報を他機に提供すること。
・騒音配慮(一時期MD900ノーター機、ユーロコプター等のフェネストロン機採用にて
 テールローター騒音が配慮された。)


TBS シコルスキーS76C JA06HD


日本テレビ ベル430 JA01AX

フジテレビのベル430 JA08CX
朝日航洋コーポレートカラーではないブルーメタリックが美しい
報道取材機はTV局の個性、主張があった方が良い。


フジテレビは東邦航空にも報道ヘリの委託を行っている。
フジテレビらしいピンク色と目玉印の個性的な昔のチャトラン号
シコルスキーS76B




騒音配慮で夜間浦安ヘリポートに着陸する
昔の日本テレビ報道ヘリ シコルスキーS76A JA6612
昔のTBS報道ヘリ
再登板した今も現役のシコルスキーS76C JA6693
テストフライト中のJA6612

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